FLOW

授業について

FLOW (Fluency-oriented Workshop) は、2015年4月に新しく導入される東京大学の1年生全員が履修する必修クラスです。7週間にわたる1タームの授業で、英語で論理的な討議ができるよう、学生のスピーキング力を鍛え流暢性を高めることを企図しています。本授業はすべて英語で行われ、ALESS・ALESAの教員が担当します。FLOWの達成目標は、アカデミックな場面で英語での議論、討議ができるようになることですが、これはALESS・ ALESAで身につけた学術的英語ライティングの基礎を、今度はスピーキング面でも応用し、伸ばしていくことでもあります。様々なテーマについて、批判精神や探求する姿勢を持って議論・討議をしていく本授業は、アカデミックな文脈での発話や対話のスキルを磨くことを指導の軸として展開していきます。

短期間のFLOWの授業だけで流暢性を身につけるのはもとより困難なため、履修を終えたあとも学生たちが継続してスピーキング力を磨いていけるよう、道筋や学習のヒントを与えることも、討議力向上そのものと同様重要な目的です。そのために、自分自身のスピーキング力を客観的・批判的に振り返り、長所と弱点を分析する自己省察力や、弱点克服のために自律的に学習するための手段や方法などを、学生たちは授業を通じて習得していきます。

FLOWを修了したときには、学生たちは英語での討議力に自信を持ち、海外留学にでかけたり、英語での議論に積極的に参加したり、自律的にスピーキング力を向上させたりといった、それぞれの目標に大きく一歩近づいていることでしょう。